SureBlockの調整方法 の履歴(No.2)


SureBlockの調整方法

 ラマン用ノッチフィルターSureBlockの調整方法の個人的メモ。SureBlockはOndax、現在はCoherentで販売されている低周波数まで使えるラマンノッチフィルターで、研究室には488 nm用が2枚あります。1枚だとOD4くらいなので、2枚あった方がいいのですが、フィルターの透過率が60%台なので、散乱光自体は2枚使うと結構弱くなります(1/2-1/3)。対応するASEフィルターもあります(これは普段光路に入ったままになっている)。
 SureBlockから回折した光を分離するために、SureBlockからスリット前の結像レンズまでの距離を20 cm以上とるか、空間フィルターを使う必要があります。うちの装置の場合は現状の配置では前者をクリアしているので問題ないですが、光学系を大きく変更する時は注意が必要です。
 このフィルターは光軸に対して2-3度傾ける必要があります。そのためにキネマティクマウントにのせる必要があります。うちの場合はソーラボのケージシステムで組んでいるので、ソーラボのKC1L/Mを使っています。これは止めネジで25 mmまたは1インチ径のフィルターを固定できます。傾けられる角度は最大5度。止めネジがフィルターの平たくなっている部分に合う様にKC1L/Mの方向を合わせています(止めネジが作業者側)。

SureBlockの調整

注意