分光論文での記載
- ラマンや赤外スペクトルで、横軸の波数が右に向かって現象するようにプロットしていることをよく目にします。しかし、この場合横軸はエネルギーに比例するので、やはり右に向かって波数が増加するようにプロットするのがよいと思う。また、波数もなるべく使わず、振動数と書いた方がよい。
- ラマンや赤外スペクトルの論文でred shift, blue shiftと書いていることを時々見ますが、これはラマンだと散乱された光の波長自体を言っているのか、振動の振動数(波数)の大小に関して言っているのかで意味を真逆に解釈されかねません。使うならちゃんと意味を定義するか、全く使わない方がいいと思う。
粘性の関係
- 粘性の単位:古いものはP (poise), SI単位ではPa.s(パスカル*秒).相互の関係は1P=0.1Pa.s.
- Eyringの式(粘性と拡散の関係式;粘性の高いもの)D = kT/(n*ramda); D: 拡散係数(m2/s),n:粘性係数(Pa.s), k:ボルツマン常数,T:絶対温度(K), ramda(m). ramdaは長さの次元であり,ジャンプ距離を意味する.計算する時はPa.s*m2/s = J, k=1.38065x10^-23 J/Kを使う.
マントル科学ニュース
- 「マントル科学ニュース」は昔三朝から発行されていたのですが,googleで検索しても図書館の蔵書1つしかヒットしません.もちろん私もずっと後でいくつか見たことがあるくらいですが,記録/資料のために手元にあった4号の表紙の写真を載っけておきます.
Fourth International Symposium on Water-Rock Interaction
- このシンポジウムは1983年夏に三朝で開催されたものです。3rdサーキュラーの表紙をここに置いてます。私は当時三朝で修士の学生だったので、否応なく(?)会場係として参加しました。発表はしてませんが、最初に体験した国際会議です。表紙の投げ入れ堂イラストは確か酒井先生の奥さんが描いたものだと記憶してます。
その他
piezotiteは最初CoeによりAl2O3*3SiO2の組成の高圧相として報告された。その後、含水相であることが分かり、現在はphase Piと呼ばれている。
地震研のマルチアンビル高圧装置の古いマニュアル。手元に残ってたものをスキャンしてます。私と栗田さんが書いたもの。表紙の絵はMacPlusのMacDrawで私が作ったと思う。
2018年1月1日に実家(徳島県藍住町)の近所を散歩していたら偶然見かけた、三波川変成岩の緑色片岩を使った鳥居。夕方だったので、光が上しか当たっていない。三波川変成岩を庭石、墓石や石壁に使っているのはこの辺りではよく見かけるが、鳥居は初めて。右の柱の白い線は石英脈があるため。